注目キーワード

暖房器具の電気代比較|こたつ・電気毛布・エアコンは1時間いくら?

暖房器具の電気代は、1時間あたりで比べると電気毛布が約1.6円、こたつが約5.6円、エアコン(6畳用・定格)が約14.6円、セラミックファンヒーターやオイルヒーター(1,200W)が約37円と、器具によって20倍以上の差があります。ただし「安い器具」だけで部屋全体を暖めるのは難しく、部屋全体はエアコン、体の近くはこたつや電気毛布という組み合わせが、電気代と快適さのバランスを取りやすいといわれています。この記事では、各メーカーの公式仕様をもとに1時間・1か月の目安を計算し、暮らし方に合わせた使い分けを解説します。

※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。

この記事でわかること

✓ 電気毛布・こたつ・ホットカーペット・エアコン・ヒーター類の1時間あたりの電気代
✓ 1日8時間×30日使った場合の1か月の目安と計算のしかた
✓ 石油ファンヒーターの灯油代と、2026年10月時点の灯油価格
✓ 「部屋全体」と「体の近く」を分けて考える、暖房費を抑える組み合わせ方
✓ 設定温度・使い方の工夫でどれくらい変わるか(資源エネルギー庁の試算)

結論・最新状況|暖房器具の電気代は「1時間あたり」でこれだけ違う

家庭で使う主な暖房器具について、メーカーの公式仕様にある消費電力をもとに、電力料金目安単価31円/kWh(税込)で1時間あたりの電気代を計算すると、次のようになります。1か月の目安は「1日8時間×30日=240時間」使った場合の計算値です。

暖房器具(例) 消費電力の目安 1時間あたり 1か月(1日8時間)
電気毛布(掛敷兼用・80W) 強 約50Wh/中 約27Wh/弱 約5Wh 約1.6円/0.8円/0.2円 強で約372円
こたつ(600Wヒーター) 強 約180Wh/弱 約70Wh 約5.6円/2.2円 強で約1,339円
ホットカーペット(2畳) 強 335W 約10.4円 約2,492円
エアコン(6畳用・暖房) 定格 470W(125〜1,280W) 約14.6円(約3.9〜39.7円) 定格で約3,497円
オイルヒーター(1,200W) 弱〜最大 500〜1,200W程度 弱 約16円/中 約22円/最大 約37円 最大で約8,928円
セラミックファンヒーター 600〜1,200W 約18.6〜37.2円 1,200Wで約8,928円
石油ファンヒーター(10畳用) 灯油 0.072〜0.350L/h+電気 62〜128W 約12〜53円(灯油代込み) 使い方で大きく変動

※電気毛布は椙山紡織NA-013K、こたつは山善YHF-HDN601HS、ホットカーペットはパナソニックDC-2NK、エアコンはパナソニックCS-226DFL(2.2kW)、オイルヒーターはデロンギ公式FAQ、セラミックファンヒーターはアイリスオーヤマ公式コラム、石油ファンヒーターはダイニチFW-3625Lの公式仕様をもとに作成。灯油は資源エネルギー庁の2026年9月28日調査(店頭18L 2,538円=約141円/L)で計算。1か月は消費電力×240時間×31円/kWhの計算値で、実際の電気料金は契約プランや使い方で変わります。

暖房器具の1時間あたりの電気代比較。電気毛布1.6円、こたつ5.6円、ホットカーペット10.4円、エアコン14.6円、オイルヒーター・セラミックファンヒーター37.2円、石油ファンヒーター53.3円
暖房器具の1時間あたりの電気代(強・最大運転、31円/kWhで計算)

ポイントは、同じ「暖房」でも仕組みが違うことです。電気毛布やこたつは体のまわりだけを暖めるので消費電力が小さく、エアコンは少ない電気で部屋全体を暖められるヒートポンプ方式、セラミックファンヒーターやオイルヒーターは電気をそのまま熱に変えるため、消費電力がそのまま電気代に直結します。「どれが一番安いか」ではなく、「何を暖めたいか」で器具を選ぶのが基本といえます。

なお、2026年夏に実施されていた国の電気・ガス料金支援は9月使用分で終わり、10月使用分(11月請求分)からは値引きがなくなります。暖房を使い始める時期と重なるため、今年の冬は電気代の明細が去年より高く感じられる可能性があります。詳しくは次の記事で解説しています。

▶ 【2026年10月】電気・ガス補助金終了でいくら上がる?11月請求と冬の節約策

そもそも暖房の電気代はどう計算する?

電気代は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)」で計算します。たとえば消費電力470Wのエアコンを1時間使うと、0.47kW×1h×31円=約14.6円です。この31円/kWhは、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている「電力料金目安単価」(税込、令和4年7月22日改定)で、メーカーのカタログや家電量販店の電気代表示の多くがこの単価で計算されています。

注意したいのは、カタログの「定格消費電力」と「実際に使う電力」は別ものだという点です。電気毛布やこたつはサーモスタットで通電をオン・オフしながら温度を保つため、定格80Wの電気毛布でも1時間あたりの消費電力量は強で約50Wh、弱なら約5Whにとどまります。エアコンも立ち上がりは最大1,280W近く使い、部屋が暖まると125W程度まで下がる、というように大きく上下します。この記事では、メーカーが公表している「消費電力量」や「定格消費電力」をもとに計算しているため、実際の金額は使い方や部屋の条件で前後します。

電卓と電気料金の明細を見ながら暖房費を計算する日本人女性

器具別|電気代と向いている使い方

電気毛布:1時間約1.6円。寝るとき・在宅ワークの足元に

電気毛布は、今回比較した中で最も電気代が安い器具です。椙山紡織の掛敷兼用毛布(定格80W)の公式仕様では、1時間あたりの消費電力量は強で約50Wh、中で約27Wh、弱で約5Whとされ、電気代は強でも約1.6円、弱なら約0.2円です。一晩8時間つけっぱなしにしても強で約12円、1か月でも約372円にとどまります。

向いているのは、就寝時の布団の中、デスクワーク中のひざ掛け、ソファでのくつろぎ時間など「体に密着させて使う場面」です。一方で、部屋の空気は暖まらないため、家族が集まるリビングの主暖房にはなりません。寝る前に布団を暖めておき、寝るときは弱にするか切るという使い方が、低温やけどを避けるうえでも一般的です。最近は丸洗いできるタイプやタイマー付きが主流なので、選ぶときは「洗えるか」「自動オフ機能があるか」を確認すると安心です。

寝室の明かりや光の使い方も含めた快眠環境づくりは、次の記事で詳しく解説しています。

▶ 【2026年最新】寝るときの電気は消すべき?豆電球・常夜灯と睡眠の質を上げる光の使い方

こたつ:強約5.6円・弱約2.2円。家族が集まる場所に

こたつは定格600Wのヒーターでも、実際の消費電力量は強で約180Wh、弱で約70Wh(山善YHF-HDN601HSの公式仕様)と小さく、1時間あたり約5.6円・約2.2円です。1日8時間×30日なら強で約1,339円、弱なら約521円の計算で、エアコンの定格ベース約3,497円と比べても半分以下に収まります。

こたつが節約向きといわれる理由は、布団で熱を閉じ込めるので一度暖まればヒーターが頻繁に止まることと、家族が同じ場所に集まるため「1台で複数人」を暖められることです。逆に、部屋が広く家族がばらばらに過ごす家庭や、こたつから出たときの寒さが気になる人には向きにくく、エアコンとの併用が現実的です。こたつ布団は下に敷くマットや断熱シートを組み合わせると、床からの冷えを防ぎやすくなります。

ホットカーペット:2畳で約10.4円。半面運転とこたつ併用がカギ

パナソニックの2畳タイプ(DC-2NK)は強運転で335W、1時間あたり約10.4円、3畳タイプ(DC-3NK)は470Wで約14.6円が公式の目安です。こたつや電気毛布より高めですが、床全体が暖まるため、小さな子どもが床で遊ぶ家庭や、座椅子・ローテーブル中心の暮らしでは使い勝手がよい器具です。

電気代を抑えるには、人がいる側だけを暖める「半面運転」、室温センサーや暖めすぎ防止機能のある機種を選ぶこと、カーペットの下に断熱マットを敷くことが基本です。こたつと組み合わせると、こたつの中が暖まりやすくなり、両方とも弱で済む場面が増えます。

エアコン:定格約14.6円だが、部屋全体を暖める効率は最も高い

エアコンは1時間あたり約14.6円(パナソニックCS-226DFL・2.2kWの定格470Wで計算)と、こたつや電気毛布より高く見えます。しかし、暖房能力2.2kWに対して消費電力は0.47kWで済むのは、空気中の熱をくみ上げるヒートポンプ方式だからです。電気を直接熱に変えるセラミックファンヒーターやオイルヒーターが1,200Wで約1.2kW分しか暖められないのに対し、エアコンは同じ電気で数倍の熱を出せる計算になり、「部屋全体を暖める」用途ではエアコンが最も効率のよい電気暖房といわれています。

注意点は、立ち上がりに電力を多く使うことと、外気温が低いほど効率が落ちることです。こまめなオン・オフよりも、設定温度を控えめにしてつけておく、風向きを下向きにして足元に暖気を届ける、サーキュレーターで空気を回す、2週間に1回程度フィルターを掃除する、といった使い方が省エネにつながります。また、古いエアコンは効率が低いことが多く、買い替え時期の判断は次の記事が参考になります。

▶ 【2027年エアコン問題】値上げはいつから?買い替え判断と3万円安く買う方法を徹底解説

エアコンのリモコンで暖房の設定温度を調整する日本人男性の手元

セラミックファンヒーター・オイルヒーター:1,200Wで約37円。短時間・補助用に

セラミックファンヒーターは600〜1,200Wで1時間あたり約18.6〜37.2円(アイリスオーヤマ公式コラムの計算)、オイルヒーターはデロンギの公式FAQで1,200Wタイプが最大約37円・中約22円・弱約16円、1,500Wタイプが最大約47円とされています。どちらも電気をそのまま熱にする仕組みのため、1,200Wで8時間×30日使うと約8,928円と、今回の比較では最も高くなります。

ただし、セラミックファンヒーターはスイッチを入れてすぐ温風が出るので、脱衣所やトイレ、朝の着替えなど「短時間だけ暖めたい場所」では便利です。オイルヒーターは風が出ず空気が乾燥しにくいため、寝室や子ども部屋で弱運転にして使う家庭も多いようです。いずれも「長時間の主暖房」にすると電気代がかさみやすいので、人感センサー付きで無駄な運転を減らす機種を選び、使う場所と時間を限定するのが現実的です。

▶︎ セラミックファンヒーターを探す

石油ファンヒーター:灯油代込みで約12〜53円。2026年10月の灯油価格は?

石油ファンヒーターは電気代は小さい(ダイニチFW-3625Lで62〜128W、約2〜4円)ものの、灯油代がかかります。同機種の燃料消費量は0.072〜0.350L/hで、資源エネルギー庁の石油製品価格調査(2026年9月28日時点)の灯油店頭価格2,538円/18L(約141円/L)で計算すると、灯油代は1時間あたり約10〜49円、電気代を含めると約12〜53円です。配達価格は全国平均2,721円/18Lとやや高めです。

ただし、この機種は暖房出力3.6kWと6畳用エアコン(2.2kW)より大きく、広い部屋を短時間で暖められる点は電気暖房にはない強みです。寒冷地や断熱性の低い住まい、エアコンだけでは足りない広いリビングでは、立ち上がりだけ石油ファンヒーターを使い、暖まったらエアコンに切り替える使い方が電気代・灯油代の両面でバランスが取りやすいとされています。なお、灯油を含む燃料油には2026年10月1日以降も1Lあたり50.7円の国の定額引き下げ措置が続いており(資源エネルギー庁、9月30日時点)、店頭価格はこの措置が反映された金額です。措置の内容は今後変わる可能性があるため、灯油を多く使う家庭は資源エネルギー庁の発表を確認しておくとよいでしょう。

1か月いくら?使い方別の目安と計算のしかた

「1日8時間×30日」で計算した1か月の目安を図にまとめると、器具による差がはっきり見えます。

暖房器具を1日8時間×30日使った場合の1か月の電気代目安。電気毛布372円、こたつ1,339円、ホットカーペット2畳2,492円、エアコン6畳用3,497円、オイルヒーター・セラミックファンヒーター1,200Wは8,928円
1か月(1日8時間×30日・強運転)の電気代の目安。消費電力×31円/kWhで計算

ここで大切なのは、「1か月8,928円」のセラミックファンヒーターも、脱衣所で1日15分だけ使うなら月約279円(1,200W×0.25h×30日×31円)にすぎないことです。逆に、1時間約5.6円のこたつでも、朝から深夜まで16時間つけっぱなしなら月約2,678円になります。電気代は「単価×時間」なので、どの器具を「どこで・何時間」使うかを書き出してみると、わが家の暖房費がどこで膨らんでいるかが見えてきます。

使い方の例 計算 1か月の目安
電気毛布を就寝中8時間・弱 5Wh×8h×30日×31円 約37円
こたつを夕方〜夜5時間・強 180Wh×5h×30日×31円 約837円
エアコン暖房を1日8時間・定格 470W×8h×30日×31円 約3,497円
セラミックファンヒーターを脱衣所で1日15分 1,200W×0.25h×30日×31円 約279円
オイルヒーターを寝室で8時間・弱(約500W) 500W×8h×30日×31円 約3,720円

※いずれも31円/kWhでの計算値。オイルヒーターの弱は500Wと仮定。実際はサーモスタットの動作や室温により変わります。

暖房費を抑える組み合わせ方|「部屋全体」と「体の近く」を分けて考える

電気代を抑えつつ寒さを我慢しないコツは、部屋全体を暖める役割(エアコン)と、体の近くを暖める役割(こたつ・電気毛布・ホットカーペット)を分けて考えることです。足元や体が直接暖かければ、エアコンの設定温度を1〜2℃下げても体感は変わりにくく、エアコンの電気代を減らせます。

暖房費を抑える組み合わせの考え方。部屋全体はエアコン(設定20℃)、体の近くはこたつ・電気毛布・ホットカーペットで補い、設定温度を1℃下げると年間約1,650円の節約
部屋全体はエアコン、体の近くは低消費電力の器具で補う「組み合わせ」の考え方

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、エアコン暖房の設定温度を21℃から20℃に下げると、年間で約53kWh・約1,650円の節約(外気温6℃、2.2kW機、1日9時間使用の条件)、暖房を1日1時間短くすると年間約41kWh・約1,260円の節約になるとされています。環境省が呼びかける「ウォームビズ」でも、室温20℃が目安とされています。

ほかにも、次のような工夫が電気代の節約につながるといわれています。

  • 窓の断熱:断熱シートや厚手のカーテン、隙間テープで暖気の逃げ道をふさぐ(暖房の熱は窓から逃げる割合が大きいとされます)
  • 空気を回す:サーキュレーターや扇風機を上向きにして、天井付近にたまった暖気を足元へ下ろす
  • 加湿する:湿度が上がると同じ室温でも暖かく感じやすく、乾燥対策にもなる
  • 電気料金プランの見直し:使用量が増える冬こそ、契約プランや電力会社の切り替えで単価を下げる余地がないか確認する

固定費全体の見直しは、次の記事で節約術をまとめています。

▶ 【2026年最新】値上げラッシュ対策|年間10万円節約する方法と今すぐできる節約術10選

ガス暖房やガス給湯の割合が大きい家庭、特にプロパンガスを使っている場合は、ガス料金そのものの見直しも効果が大きい分野です。

▶ 【2026年最新】プロパンガス料金を見直して節約|平均価格・適正価格・乗り換え方法を徹底解説

冬の寝室で電気毛布を敷いた布団と窓の断熱カーテン

注意点|安さだけで選ぶと失敗しやすいポイント

電気代が安い器具ほど「体の一部だけ」を暖める仕組みのため、長時間同じ場所に当て続けると低温やけどの原因になることがあります。電気毛布やホットカーペット、こたつは、就寝時は弱にする・タイマーを使う、乳幼児や高齢者が使う場合は温度と時間に特に気を配る、といった使い方が各メーカーの取扱説明書でも案内されています。

石油ファンヒーターやガスファンヒーターは、1時間に1〜2回程度の換気が必要です。また、古い電気毛布やこたつのコードの傷み、ホットカーペットの上に重い家具を置くことによる断線は、発熱や火災につながるおそれがあるため、シーズン初めに点検しておくと安心です。暖房器具は冬の火災原因の上位に挙げられることが多く、使い方の確認は節約以前の基本といえます。

また、この記事の金額は31円/kWhでの計算値です。実際の電気料金単価は契約プランや電力会社、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金によって変わり、2026年10月使用分からは国の電気・ガス料金支援の値引きもなくなっています。ご自身の明細の「1kWhあたりの単価」に置き換えて計算すると、より実態に近い金額になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 暖房器具の中で一番電気代が安いのは?

A. 今回比較した中では電気毛布が最も安く、強運転でも1時間あたり約1.6円、弱なら約0.2円です(椙山紡織の掛敷兼用毛布の公式仕様、31円/kWhで計算)。次に安いのがこたつで、強約5.6円・弱約2.2円です。ただし、どちらも体の近くだけを暖める器具なので、部屋全体を暖めたい場合はエアコンとの組み合わせが一般的です。

Q. こたつとエアコン、どちらが安い?

A. 1時間あたりでは、こたつ(強約5.6円)のほうがエアコン(6畳用・定格約14.6円)より安い計算です。ただし、エアコンは部屋全体を暖められ、こたつはこたつの中だけです。家族がこたつに集まって過ごせる時間はこたつ中心、部屋全体を暖めたいときはエアコンの設定温度を控えめにしてこたつと併用する、という使い分けが現実的といわれています。

Q. エアコンはつけっぱなしのほうが安い?

A. エアコンは立ち上がり時に最も電力を使い、設定温度に達すると消費電力が下がります(パナソニックCS-226DFLの場合、暖房消費電力は125〜1,280Wの範囲)。そのため、30分〜1時間程度の短い外出ならつけたままのほうが有利になることがあるといわれています。一方で、長時間不在のときは切ったほうが電気代は少なくなります。住まいの断熱性や外気温によって損益の分かれ目は変わるため、一概にはいえません。

Q. 電気毛布を一晩つけっぱなしにしても大丈夫?電気代は?

A. 電気代は、弱(約5Wh)で8時間なら約1.2円、強(約50Wh)でも約12円と小さく、電気代の面では大きな負担にはなりません。ただし、長時間肌に当て続けると低温やけどのおそれがあるため、寝る前に布団を暖めておき、就寝時は弱にするか切る使い方が各メーカーで案内されています。タイマー付きの機種を選ぶと安心です。

Q. オイルヒーターの電気代は本当に高い?

A. デロンギの公式FAQでは、1,200Wタイプで最大約37円、中約22円、弱約16円(1時間あたり、31円/kWh)とされており、電気暖房の中では高めです。ただし、実際にはサーモスタットで運転が止まる時間があるため、連続で最大運転し続けるわけではありません。風が出ず乾燥しにくい、静かといった利点があるため、寝室などで弱運転・短時間に限って使う家庭が多いようです。

Q. 石油ファンヒーターの灯油代は1か月いくらくらい?

A. 資源エネルギー庁の2026年9月28日時点の調査では、灯油の店頭価格は全国平均で18Lあたり2,538円(約141円/L)です。ダイニチFW-3625L(10畳用)を中間的な燃料消費0.2L/hで1日8時間×30日使うと、灯油は約48L(約6,800円)の計算になります。実際は設定温度や部屋の広さで大きく変わるので、目安として考えてください。

Q. 2026年の冬も電気代の補助はある?

A. 2026年夏の電気・ガス料金支援は9月使用分で終了し、10月使用分(11月請求分)からは値引きがありません。2026年10月上旬の時点で、この冬(2027年1月以降)の支援については政府の正式な発表を確認できていません。発表があれば経済産業省・資源エネルギー庁のサイトで案内されるため、冬に向けて確認しておくとよいでしょう。

結論|暖房器具の電気代と選び方のポイント

  • 1時間あたりの電気代は、電気毛布約1.6円、こたつ約5.6円、ホットカーペット2畳約10.4円、エアコン6畳用約14.6円、セラミックファンヒーター・オイルヒーター(1,200W)約37円と、器具で20倍以上の差がある(31円/kWh計算)。
  • 電気代が安い器具は「体の近く」を暖めるもの、エアコンは「部屋全体」を効率よく暖めるもので、役割が違う。
  • 部屋全体はエアコン(設定20℃目安)、体の近くはこたつ・電気毛布・ホットカーペットという組み合わせが、電気代と快適さのバランスを取りやすい。
  • 設定温度を1℃下げると年間約1,650円、暖房を1日1時間短くすると年間約1,260円の節約(資源エネルギー庁の試算)。
  • 2026年10月使用分からは電気・ガス料金支援の値引きがなくなるため、暖房の使い方を見直す効果は例年より大きい。

まとめ

  • 電気代は「消費電力×時間×単価(31円/kWh)」で計算でき、器具の仕組みの違いが金額の差になる。
  • 電気毛布・こたつは1時間数円、エアコンは定格で約14.6円、電気ヒーター類は最大約37円、石油ファンヒーターは灯油代込みで約12〜53円が目安。
  • 「どこで・何時間」使うかを書き出すと、わが家の暖房費の内訳が見える。
  • 安い器具ほど低温やけどや火災への注意が必要で、タイマーやシーズン前の点検が基本。
  • 電気料金単価は契約で異なるため、明細の単価に置き換えて計算するとより正確になる。

暖房は我慢するものではなく、器具の役割を知って上手に組み合わせるものです。今年の冬は、まず「部屋全体」と「体の近く」を分けて考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。

※この記事は2026年10月時点の情報をもとに作成しています。各器具の消費電力や電気代の目安は、記事中に記載したメーカーの公式仕様・公式サイトおよび資源エネルギー庁の公表資料に基づく計算値であり、製品・使用環境・契約する電気料金プランによって異なります。灯油価格や国の支援措置は変動するため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。