「プロパンガス代が高すぎる…」
「都市ガスの家と比べて、うちのガス代は2倍近い…」
そんな悩みを抱えているプロパンガスユーザーは少なくありません。
実は、プロパンガス料金は「見直す」ことで大幅に節約できます。
プロパンガスは自由料金制のため、ガス会社が自由に料金を設定できます。そのため、同じ使用量でもガス会社によって料金が大きく異なるのです。
驚くべきことに、適正価格で利用できている家庭は全体のわずか5%。残りの95%の家庭は、適正価格より高い「平均価格」で契約しているのが現状です。
ガス会社を乗り換えるだけで、30%前後の削減が期待できるケースもあります。年間で2.8万円~5.5万円もの節約になります。
結論:プロパンガスは会社を見直すだけで料金が大きく変わるため、まずは現在の料金が適正か確認することが重要です。
この記事では、プロパンガス料金の仕組み、適正価格と平均価格の違い、ガス会社の乗り換え方法、実際の削減事例、注意点まで、徹底的に解説します。

プロパンガス料金が高い理由|自由料金制とは?
プロパンガスは自由料金制
プロパンガス(LPガス)は、公共料金ではありません。
電気や都市ガスと違い、プロパンガスは「自由料金制」です。つまり、各ガス会社が自由に料金を設定できるのです。
自由料金制の特徴:
・法令による料金規制がない
・ガス会社が任意で料金を決められる
・同じ地域でも、ガス会社によって料金が大きく異なる
・消費者が「選ぶ自由」がある一方、「価格競争が働きにくい」という問題もある
プロパンガスが都市ガスより高い理由
プロパンガスは、都市ガスと比べて約1.5~2倍高くなるケースが多いと言われています。
高い理由:
1. ボンベ配送のコスト
都市ガスは地下のガス管を通じて供給されますが、プロパンガスはボンベをガス会社が各家庭に配送します。配送や交換、検針などの人件費がかかるのです。

2. 供給設備費の上乗せ
ガス会社が給湯器やガス配管などの設備を「無償貸与」または「有償貸与」している場合、その設備費用が料金に上乗せされていることがあります。
3. 価格競争の不足
プロパンガス業界には、「お互いの顧客を奪い合わない」という暗黙の了解が長年ありました。そのため、価格競争が働かず、高止まりしたままという現状があります。
4. 料金表を公開する義務がない
プロパンガス会社には料金表を公開する義務がないため、料金が不透明になりやすいのです。
適正価格 vs 平均価格|95%の家庭は高い料金で契約
適正価格とは?
「プロパンガス料金消費者協会」が設定した、都市ガス並みの料金水準を目指した価格です。
適正価格の目安(2026年2月時点):
| 地域 | 10m³使用時の料金(税込) |
|---|---|
| 関東(東京など) | 約4,950円 |
| 東北 | 約5,720円 |
| 中部(愛知など) | 約5,500円 |
| 近畿(大阪など) | 約6,380円 |
| 甲信越 | 約5,720円 |
| 北陸 | 約6,710円 |
| 中国・四国・九州 | 約6,160円 |
※3~4人家族の平均使用量10m³で計算
平均価格とは?
石油情報センターが発表している、実際に多くの家庭が支払っている料金です。
平均価格の例(東京都、10m³使用):
約8,245円(2024年6月時点)
適正価格と平均価格の差
東京都の例:
・適正価格:約4,950円
・平均価格:約8,245円
→ 差額:約3,295円/月、年間約39,540円
なんと、平均価格は適正価格の約1.7倍です!
95%の家庭は、高い平均価格で契約しているのが現状です。
つまり、ほとんどの家庭が、適正価格より高い料金を支払っているということです。
プロパンガス料金比較表
| 項目 | 適正価格 | 平均価格 |
|---|---|---|
| 関東(10m³) | 約4,950円 | 約8,000円前後 |
| 従量単価 | 約300〜450円 | 約500〜700円 |
プロパンガス料金の仕組み|基本料金+従量料金
プロパンガス料金は、主に「基本料金」+「従量料金」で構成されています。
料金体系の種類
1. 二部料金制
基本料金 + 従量料金(単価 × 使用量)
2. 三部料金制
基本料金 + 従量料金(単価 × 使用量)+ 設備料金
※2024年の法改正により、設備費用とガス料金を分けて明示する必要がある
3. 最低責任使用料金制
一定の使用量までは定額、それを超えると従量課金
基本料金
ガスの使用量に関係なく、毎月必ず発生する固定費です。
含まれる費用:
・ボンベの配送費
・検針費用
・保安管理費
・メンテナンス費用
相場:約1,500円~2,000円/月
従量料金
使用量に応じてかかる料金です。
計算式:従量単価(円/m³)× 使用量(m³)
従量単価の相場:
・適正価格:約300円~450円/m³
・平均価格:約500円~700円/m³
重要:
使用量が多いほど、従量単価の差が大きく影響します。冬場など使用量が増える時期は、従量単価が安い会社に乗り換えるメリットが大きくなります。

プロパンガス会社の乗り換えで30~40%削減!
乗り換えによる削減効果
プロパンガス会社を乗り換えるだけで、30%前後の料金削減が可能です。
削減額の目安:
・月額:2,400円~4,550円
・年間:28,800円~54,600円
実際の削減事例
プロパンガス料金消費者協会の実績から、実際の削減事例を紹介します(2020年実績、税抜):
事例1:鳥取県
・削減額:4,550円/月(42.2%削減)
・年間削減額:54,600円
事例2:
・削減額:3,208円/月(41.3%削減)
・年間削減額:38,496円
事例3:
・削減額:2,400円/月(34.3%削減)
・年間削減額:28,800円
このように、年間3~5万円以上の削減が実現できるのです。
乗り換えのメリット
1. 初期費用がかからない
ガス会社の乗り換えには、通常初期費用は不要です。
2. 最低利用期間がない
一般的には、契約を縛るものはありません。
(※ただし、設備貸与契約がある場合は注意)
3. 手続きが簡単
新しいガス会社が解約手続きを代行してくれます。
4. 工事・立ち会い不要
ボンベの交換のみで、大がかりな工事は不要です。
プロパンガス vs 都市ガス|料金比較

東京都での料金比較
都市ガス(東京ガス):
使用量40m³/月の場合:約6,000円前後
プロパンガス(平均価格):
使用量20m³/月の場合:約12,000円前後
※プロパンガスは都市ガスの約2.2倍の熱量があるため、使用量は半分で済む
→ プロパンガスの方が約2倍高い
ただし、適正価格のプロパンガス会社なら、都市ガスと同水準まで下げることも可能です。
都市ガスへの切り替えは可能?
条件:
・自宅が都市ガスの供給エリア内にある
・戸建住宅の持ち家である
費用:
・都市ガス導管の引き込み費用:約7~15万円
・ガス機器の交換費用:約10~30万円
・工事費用:約5万円前後
→ 合計約20~50万円
判断:
初期費用が高額なため、まずはプロパンガス会社の乗り換えを検討することをおすすめします。プロパンガス会社を乗り換えれば、初期費用ゼロで年間3~5万円削減できます。
プロパンガス会社の乗り換え方法|手順
乗り換えができる人・できない人
乗り換えができる人:
・戸建住宅の持ち家にお住まいの方
・自分が契約者になっている方
乗り換えができない人:
・賃貸物件にお住まいの方
・集合住宅(アパート・マンション)にお住まいの方
(※契約者が大家・管理会社であるため、入居者個人では変更できません)
乗り換えの手順
ステップ1:現在の料金を確認
・検針票や請求書で、基本料金・従量単価・使用量を確認
・「プロパンガス料金消費者協会」の自動診断などで、適正価格と比較
ステップ2:新しいガス会社を探す
・プロパンガス一括見積もりサービスを利用
・複数社から見積もりを取得
・料金、サービス内容、契約条件を比較
ステップ3:現在のガス会社の契約内容を確認
・設備貸与契約の有無を確認
・貸与契約がある場合、残り期間と解約金(違約金)を確認
・2年以下なら乗り換えを検討
ステップ4:新しいガス会社と契約
・契約内容をよく確認
・解約手続きは新しいガス会社が代行してくれる
・委任状への署名・捺印が必要
ステップ5:ボンベ交換
・新しいガス会社がボンベを交換
・立ち会いが必要な場合もあるが、簡単な作業
・大がかりな工事は不要
ステップ6:完了
・新しいガス会社からの供給開始
・料金が安くなる!
乗り換えの注意点
1. 設備貸与契約の確認
給湯器やガス配管などを「無償貸与」または「有償貸与」されている場合、契約期間中の解約には違約金が発生することがあります。
対策:
・残り期間が2年以下なら、違約金を支払っても乗り換えた方が得なケースが多い
・新しいガス会社が違約金を負担してくれる場合もある(要確認)
2. 値上げ防止の保証
新しいガス会社と契約する際、「すぐに値上げされてしまうのでは?」という不安があります。
対策:
・「ガス料金見守り保証」などの保証がある会社を選ぶ
・原料費調整制度を採用している会社を選ぶ(仕入れ価格に連動して料金が上下し、透明性が高い)
3. 料金の透明性
料金表を公開していない、値上げの理由が不明瞭な会社は避けましょう。
対策:
・料金表を公開している会社を選ぶ
・値上げ時には事前通知がある会社を選ぶ
4. 悪徳業者に注意
ガス自由化により、悪徳業者も増えています。
対策:
・信頼できる紹介サービスを利用する(プロパンガス料金消費者協会、ガス屋の窓口など)
・契約前に、会社の実績・評判を確認
使用量を減らす節約術|プラスαの削減
ガス会社の乗り換えに加えて、使用量を減らす工夫をすれば、さらに節約できます。
お風呂での節約
1. 追い焚きの回数を減らす
・家族が続けて入浴する
・保温シートを使う
節約額:年間約6,880円
2. シャワーの時間を短くする
・1分短縮するだけで効果あり
節約額:年間約2,760円

3. お湯の温度を1℃下げる
節約額:年間約2,070円
台所での節約
1. 食器洗いは低温設定で
・水洗いで油汚れを落としてからお湯で仕上げる
節約額:年間約5,260円
2. 鍋やフライパンに蓋をする
・熱効率が上がる
節約額:年間約2,820円
3. 余熱を活用する
・火を止めてから余熱で調理
節約額:年間約1,030円

使用量節約の合計効果
上記の節約術を実践すると、年間約2万円の削減が可能です。
ガス会社の乗り換え(年間3~5万円)+ 使用量削減(年間2万円)= 年間5~7万円の節約!
プロパンガスの補助金は?
2026年の補助金情報
重要:プロパンガスは電気・ガス料金負担軽減支援事業の対象外です。
2026年1月~3月に実施される電気・都市ガスの補助金ですが、プロパンガスは対象外です。
理由:
・流通構造が複雑
・販売企業の数が多い
・料金設定が不透明な会社がある
・補助金がガス料金の引き下げに使われるか確認が難しい
自治体独自の補助金
一部の地方自治体では、プロパンガス利用世帯向けに独自の補助金を実施している場合があります。
お住まいの市区町村・都道府県の情報を確認してみてください。
よくある質問(FAQ)

Q1. プロパンガス会社の乗り換えは本当に無料ですか?
A. 基本的に初期費用は不要です。ただし、設備貸与契約がある場合、契約期間中の解約には違約金が発生することがあります。契約内容を確認しましょう。
Q2. 賃貸アパートに住んでいますが、ガス会社を変更できますか?
A. 残念ながら、賃貸物件や集合住宅では、入居者個人がガス会社を変更することはできません。契約者が大家・管理会社であるためです。戸建住宅の持ち家の方のみ変更可能です。
Q3. 乗り換え後にすぐ値上げされませんか?
A. 新規契約時には安い料金が適用されますが、値上げのタイミングや金額は会社によって異なります。「ガス料金見守り保証」がある会社や、原料費調整制度を採用している会社を選ぶことで、不透明な値上げを防げます。
Q4. 適正価格と平均価格、どちらで契約すべきですか?
A. 当然、適正価格です。適正価格は都市ガス並みの料金水準を目指したもので、平均価格より約30~40%安くなります。ただし、適正価格で契約できている家庭は全体の5%のみです。
Q5. 都市ガスへの切り替えとプロパンガス会社の乗り換え、どちらがお得ですか?
A. 都市ガスへの切り替えには、約20~50万円の初期費用がかかります。一方、プロパンガス会社の乗り換えは初期費用ゼロで年間3~5万円削減できます。まずはプロパンガス会社の乗り換えを検討することをおすすめします。
Q6. ガス会社の乗り換えに工事は必要ですか?
A. 大がかりな工事は不要です。ボンベの交換のみで完了します。簡単な立ち会いが必要な場合もありますが、短時間で終わります。
Q7. 設備貸与契約とは何ですか?
A. ガス会社が給湯器やガス配管などの設備を「無償貸与」または「有償貸与」する契約です。契約期間中に解約すると、違約金(残存価格)を請求されることがあります。ただし、残り期間が2年以下なら、違約金を支払っても乗り換えた方が得なケースが多いです。
Q8. ガス料金の内訳を教えてください。
A. プロパンガス料金は、「基本料金」+「従量料金」で構成されています。
・基本料金:使用量に関係なく毎月かかる固定費(約1,500~2,000円/月)
・従量料金:使用量に応じてかかる費用(従量単価 × 使用量)
Q9. プロパンガスの補助金はありますか?
A. 2026年1月~3月の電気・ガス料金負担軽減支援事業では、プロパンガスは対象外です。ただし、一部の自治体では独自の補助金を実施している場合があります。
Q10. 乗り換えの手続きは面倒ですか?
A. 手続きは簡単です。新しいガス会社が解約手続きを代行してくれます。委任状への署名・捺印が必要ですが、それ以外は新しいガス会社が対応してくれます。
まとめ|プロパンガスは見直しで大幅節約!

プロパンガス料金見直しのポイント:
【重要事実】
・プロパンガスは自由料金制(ガス会社が自由に料金設定)
・適正価格で利用できている家庭は5%のみ
・95%の家庭は高い平均価格で契約
・平均価格は適正価格の約1.5~1.7倍
【削減効果】
・ガス会社乗り換えで30~40%削減可能
・削減額:月額2,400~4,550円、年間2.8~5.5万円
・使用量節約術と併用で年間5~7万円の節約
【乗り換え方法】
1. 現在の料金を確認(適正価格と比較)
2. 新しいガス会社を探す(一括見積もり利用)
3. 設備貸与契約の有無・残り期間を確認
4. 新しいガス会社と契約(解約手続きは代行してくれる)
5. ボンベ交換(工事不要)
6. 完了!
【乗り換えのメリット】
・初期費用ゼロ(設備貸与契約の違約金を除く)
・最低利用期間なし(一般的に)
・手続き簡単(新しいガス会社が代行)
・工事不要(ボンベ交換のみ)
【注意点】
・戸建住宅の持ち家のみ乗り換え可能
・賃貸・集合住宅は不可
・設備貸与契約の違約金に注意(残り2年以下なら乗り換え検討)
・値上げ防止の保証がある会社を選ぶ
・料金の透明性が高い会社を選ぶ
・悪徳業者に注意
【使用量節約術】
・追い焚き回数減(年間約6,880円)
・シャワー時間短縮(年間約2,760円)
・お湯の温度1℃下げ(年間約2,070円)
・食器洗い低温設定(年間約5,260円)
・鍋に蓋(年間約2,820円)
・余熱活用(年間約1,030円)
→ 合計年間約2万円
【補助金情報】
・プロパンガスは電気・ガス料金負担軽減支援事業の対象外
・一部自治体では独自補助金あり(要確認)
プロパンガス料金は、見直すだけで年間5万円以上の節約が可能です。
「プロパンガスは高いから仕方ない」と諦めていませんか?
実は、ガス会社を乗り換えるだけで、都市ガス並みの料金にできるのです。
しかも、初期費用ゼロ、手続き簡単、工事不要。
今すぐ、現在のガス料金が適正価格かどうかを確認してみましょう。
プロパンガス料金の見直しで、年間5万円の節約を実現しましょう!
※本記事は2026年3月時点の情報に基づいています。料金やサービス内容は変更される場合があります。
※ガス料金や契約条件は地域や会社により異なります。契約前に必ず各社の条件をご確認ください。
出典・参考情報
※本記事は公的機関の情報をもとに作成していますが、最新情報は各公式サイトをご確認ください。